成蹊中の国語の出題傾向とプロ家庭教師の入試問題対策

出題構成は毎年ほぼ同じ

成蹊中学校の国語は、長文読解2題、1題は説明・論説文か随筆文、もう1題は小説・物語文という組み合わせが定番です。詩や短歌などは出題されません。文章量は、小説は4500字程度、説明文は3000字前後という出題が続いています。

記述勝負の試験

大問1題につき小問数は8程度ですが、設問の大半は記述問題です。字数制限のあるものとないものがあり、字数制限のあるものについては、75字程度の本格的な記述問題もみられます。読解力に加えて、文章表現力も求められます。難度の高い問題も出されるため、演習を何度も重ねなければ、入試で通用するレベルに達することは難しいです。過去問を中心に読解問題を解いていきましょう。

こうした入試傾向を踏まえて、成蹊中学校の国語で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。

記述対策が最優先

成蹊中学校の国語で合格点を取るには、記述対策が最優先になります。先ほどお話ししたとおり、本格的な記述も数題出題されるので、記述が勝負を分けることになるからです。記述というと「文章力」ととらえがちですが、最も重要なのは、解答を書く足がかりとなる「キーワード」を見つけることです。

よく問われる設問は集中対策を

記述問題では問われる確率が高い設問のパターンは決まっています。論説・説明文では、筆者の考えを書かせる問題、小説・物語文なら、登場人物の心情を推し量り書かせるもの、また比喩表現が表している内容を明らかにするものが目立つので、そうした記述問題の対策を十分に行うことが合格に近づくポイントです。

読解問題は、文脈理解、心情把握が中心

読解問題の設問は、論説・説明文は文脈理解、小説・物語文は心情把握が中心です。オーソドックスな読解問題と言えます。他には、指示語の内容、同意表現の抜き出し、接続後の補充、語句の意味、大意・要旨の把握、などが出ます。記述以外の設問はできるだけ手際よく解けるようにして、記述にできるだけ時間をかけられるようにするのがポイントです。