- 中学受験・算数対策専門サイト >
- 偏差値60を越えたい!算数対策・専門ページ
偏差値60を超えるには? 偏差値を40台から60台にあげるポイント
沢山のお子さんを指導してきて感じるのは、偏差値40台の子も50台後半の子も「理解力にはそれほど差はないということが多い」ということです。こちらでは、偏差値40台のお子さんが、偏差値60を超えるための方法をご紹介します。
偏差値40台と60台のお子さんを比較して、差がついてしまうポイントは2つあります。
偏差値40台から60台にあげるポイント
- 基本が身についているか
- 他の子もできて当たり前の問題を、絶対に落とさないで
点に出来るかどうか
基本が身についているか
偏差値40台と60台の違いは、例題を丸暗記するだけでなく、考え方や理屈を理解しているかです。
算数ならある程度のレベルまでは解法を暗記すれば得点は取れてしまいます。しかし、表面的な暗記は模試や入試本番では通用しません。そのため、普段、塾の確認テストで高い得点をとっていても、模試で偏差値40台となってしまうのです。
偏差値60を超えるお子さんは、本質をきちんと理解しています。そのため問題文の意図をくみ取って、このやり方で解けるのではないかと、応用が利くようになります。その結果、偏差値50、60の壁を越えられているのです。
また、偏差値40台前半のお子さんは、教わったその場では解くことはできても、問題文が変わると解けなくなるケースが多いです。
偏差値40台のお子さんは、「わかった」と言いつつも「何が分かったのかを分かっていない状態」である傾向にあります。この傾向は、先生が教えてくれた解き方を、授業中になぞって解いているだけになってしまっているお子さんに多いです。このようなお子さんは「問題演習をしない。」や「ちょっとした疑問を先生に教わることをしない。」ということから、解き方を忘れてしまいます。
その結果、テストで問題の見た目や出題形式が少し変わっただけで「解けない」「見たことがない」となってしまい、立ち止まってしまいます。
偏差値40台のお子さんに対し、偏差値60以上のお子さんは、算数の授業が教わったあとの「質問」が多い傾向にあります。
習った直後に「どうしてこうなるのか。」や「問題文のニュアンスがこんな風に変わったらどう解けばいいのか。」などの質問をすることで、算数の問題の本質や考え方を自分なりに噛み砕いて理解しています。
その結果、偏差値60台を超えるお子さんは、初めて見た問題でも解くことができます。そして難関中学に合格するにはそのような「問題の本質を考える力」が大切になってきます。
他の子もできて当たり前の問題を、
絶対に落とさないで点に出来るかどうか
もし、他の子もできて当たり前の問題を落としてしまうなら、原因は「勉強法」にあるかもしれません。
重要なことは「勉強のやり方に問題がないか」ということや「方向性がずれてしまっているんじゃないか」ということに気付くことが出来るかどうかです。
この問題は時間が解決してくれるわけではありません。気づくことが出来なければ、算数の入試で得点を取ることが出来ないでしょう。しかし、やり方を変えれば必ず結果も変わります。いかに早く手を打てるか、ということがポイントです。
また、小学6年生から成績が急激に下がってしまうお子さんもいます。これは本質を理解していないがために起こってしまいます。
これを根本から直していける時期は、4,5年生の時期です。なぜなら6年生になるとカリキュラムがハードになるとともに、量も増えて余裕がなくなってしまうからです。
しかし、4,5年生のときは進学塾の週例テストやカリキュラムテストなどで、単元を覚え込めば点数が取れてしまいます。そのため、本当の意味で算数を理解できていなくても気づかないのです。その結果、表面上は偏差値もある程度取れていると思ってしまいます。
ここがとても危険なところで、多くの中学受験生が陥りがちな落とし穴です。6年生になると成績が下がる子は大抵、4,5年生の時の勉強のやり方にあります。
「パターン」ばかり覚えて、「なぜそうなるのか」ということが分からない場合が多いです。そのため、5年生まで順番に習った内容が一気にまとめて出てくると、わけがわからなくなってしまうお子さんが増えてしまいます。
成績が急降下すると、「もう手遅れなのではないか。」と悲観的になってしまう保護者の方も多いです。ですが、「手遅れ」ということは決してありません。効果的な対策を講じれば、十分挽回することが出来ます。
成績不振に陥ってしまった以上は、思い切って基礎にさかのぼることが必要です。どこかで正しい方向に修正していかなければなりません。
また、保護者の方が根本的に勉強のやり方を見直して、切り替える勇気を持てるかどうかも大切なポイントです。お子さん一人ひとりの原因や対策は違います。「こうやればすぐ成績が上がる」という簡単な問題ではありません。
現時点で結果が出ていないお子さんでも、能力に問題があるのではなくやり方に問題があるパターンが多い傾向にあります。その場合は、一度勉強法を振り返ってみてください。