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6年生前半の対策
ここでは、四谷大塚にお通いのご家庭が、6年生前半の時期にやるべき勉強法や注意点をお伝えします。
6年生前半で、現在の成績にご不安のある方、これからの効果的な勉強法を知りたい方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。
四谷大塚の6年生前半はどういう時期?
四谷大塚生(準拠塾生を含む)の小6前半の効果的な勉強法を理解する前に、カリキュラムの変更を正しく理解する必要があります。
2012年に、四谷大塚のカリキュラムは大きく変更されました。
簡単にまとめると、
① カリキュラムを前倒しにして、5年生までに中学受験の一通りの内容を終える
② 6年生では、総復習と演習に取り組む
というSAPIXと似たカリキュラムに変更されました。
つまり、四谷大塚の6年生前半は、主に総復習と演習に取り組みます。
ただし、総復習をすると言っても、「5年生と同じ内容をおさらいする」わけではありません。「5年生で習った範囲で、より難易度の高い問題に取り組む」授業が行われます。
例えば、同じ「つるかめ算」でも、難しい問題、より入試に出るような実践的な問題に取り組むことになります。
実践的な問題に取り組むということは、小5カリキュラムがほぼ完璧にできていることが前提で、授業は進みます。
つまり、「5年生に学習した内容はほとんど固まっている」という状態にしておく必要があります。
四谷大塚生が6年生前半にやるべき勉強
四谷大塚生に限った話ではないのですが、6年生前半にやってほしい勉強は、「基礎の定着」と「ぬけのある単元は、さかのぼって穴埋めする」と「時間意識をつける」の3つです。
① 基礎の定着
まず、基礎の定着です。基礎計算力と語い力・用語や知識が固まっていないと、思わぬところで足をすくわれることになります。これは、『アタックテスト』は、「そもそも受験者の母数が少ない」、「上位校を目指す生徒の受験者数はさらに少ない」「問題レベルが易しい」などの理由があるからです。
基礎の定着に効果的なのは、ご存知の通り、算数の『計算と一行問題集』と、国語の『漢字とことば』、そして、全科目の『実力完成問題集 上』です。基礎力を定着させるために、ぜひ学習に使いましょう。
毎日、コツコツ欠かさず基礎問題を演習すれば、基礎計算力・語い力・用語や知識の暗記に確かな成長がみられ、徐々にテストの点数にも影響が出てくるはずです。
② ぬけのある単元は、さかのぼって穴埋めする
次に、夏期講習、さらに9月からの本格的な志望校対策に入る前に、ぬけのある単元の穴埋めが必要になります。
そこでポイントとなるのが、四谷大塚のメイン教材である『予習シリーズ』で、やる内容を見極めて、取捨選択していくことです。
四谷大塚の授業について行けていない場合には、授業で扱った問題そのものと、同じ単元の少し簡単な問題を解いていきましょう。
穴のある単元は、基礎的な内容までさかのぼり、やり直すようにしましょう。
③ 時間意識をつける
最後に、時間意識をつけることです。
具体的には、普段から時間制限をつけて演習して、時間配分、スピードを意識するようにしてください。
これはテストの点数に即効性がります。ぜひすぐに取り入れて下さい。
最後に、まとめると、6年生の前半に、最もやってほしい勉強は、「基礎の定着」と「ぬけのある単元は、さかのぼって穴埋めする」と「時間意識をつける」の3つです。
難関校を目指す方の注意点
四谷大塚生、特に難関校を目指している方は、これから話す2つのことに注意してください。
◎ 母集団について
まず、母集団の問題です。
四谷大塚は老舗の塾です。ただ、現在、最上位層は難関校で圧倒的な実績をだしているSAPIXに、流れているのが現状です。
そのため、四谷大塚内で偏差値とれているから大夫、とはいえません。四谷大塚の合不合の母集団に含まれないサピックス生の存在を考慮に入れましょう。
◎ 『予習シリーズ』だけだと足りない?
また、平常授業のメインテキスト『予習シリーズ』以外のテキスト、講座にも力を入れる必要があります。
なぜなら、『予習シリーズ』には、難関校でよく出る長めの記述問題などが不足しているからです。
予習シリーズ以外のテキストで、難関高レベルの問題を解ける実力を養うことが必要です。