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早稲田アカデミー 『錬成問題集』対策
早稲田アカデミーでは、「基礎知識の定着」と「問題を早く解く力」を身に付けるためにとにかく大量の問題を繰り返し解きます。このページでは、特にそういった目的で使用されている教材『錬成問題集(Wベーシック)』の特徴や効果的な使い方についてお伝えします。
『錬成問題集』を使う上で
気になること
『錬成問題集(Wベーシック)』は、単元ごとに「トレーニング問題」「基本問題」「練習問題」の3種類の問題で構成されています。
「トレーニング問題」は基本的な用語の確認問題、「基本問題」は標準レベルの問題、「練習問題」は主に記述対策向けの問題です。
単元ごとに基本的な問題が一通り網羅されており、典型的な問題については「見たことがない問題がない」と言えるまでになることができます。
しかし、錬成問題集(Wベーシック)については以下のような不安をしばしば耳にします。
「大量に解いているのに
成績が伸びません。」
上述の通り、錬成問題集(Wベーシック)は典型問題を網羅している一方で、かなりの問題量があるので、こなすだけの学習になる危険性があります。解いているのに成績が全く伸びないといった場合は、こなすことだけに精いっぱいとなり、道筋を理解せずに問題の解き方を丸暗記してしまっている可能性が高いでしょう。
その場合、例えば算数が苦手であれば、答えだけでなく途中式を書くことを約束事としてしまうことや、「この問題はどうやって解いたの?」などと声を掛けてあげることが有効です。そのうちに、お子さんの苦手を知ることが出来ますし、お子さん自身が苦手を自覚できたうえで積極的に理解をするようになるでしょう。
しかし、その分お子さんの負担は大きくなるので、やってみて特に苦手な科目や分野については「基本問題」と「練習問題」のみをしっかりと解く、などといった感じでお子さんに合わせて使い方を工夫してみてはいかがでしょうか。
「もっと難しいものを
解かなくて大丈夫?」
校舎やクラスによっては、特に5年生までは錬成問題集(Wベーシック)を中心に宿題が出されることが多いです。基礎固めはもちろん大切ですが、得点力を高める一番良い方法は「自分のレベルを少し上回る問題」を解くことだといわれます。錬成問題集(Wベーシック)が素早く解け、問題のレベルに物足りなさを感じるような得意科目や得意分野については、先生と相談し「演習問題集」に取り組み、力をつけていくのが効果的かもしれません。
しかし、本当に「得意分野」と言い切れない限り、やはり4・5年生のうちは錬成問題集(Wベーシック)の基本問題や練習問題に専念したほうが、6年生になって応用問題に着手したときに対応しやすいでしょう。焦らず基礎を固め、中途半端に演習問題集に取り組むことだけは避けてください。宿題を含め、家庭学習で取り組む内容をしっかり管理してあげることが大切です。
しかし、小学生が一人で本当に自分に合った勉強方法や対策を考えることは難しく、ご家庭でフォローできる範囲にも限界があります。
お子さんの勉強内容を管理するために、「専門的なプロに頼る」ということもひとつの有効な手段です。