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麻布中学校
-理科の入試傾向と合格対策-
このページでは、麻布中の理科の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
麻布中の理科で合格点を取るために必要なことを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
麻布中学校 理科 2023年入試データ | |
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配点 | 40点 |
試験時間 | 50分 |
大問数 | 4題 |
頻出分野 | 動植物、物質総合、電気回路、磁石・電磁気、地球・月・太陽系、地層と岩石 など |
麻布中学校 理科の入試問題の傾向
大問4題で生命、物質、エネルギー、地球の各分野から1題ずつ出題されています。
例年、学校や塾での問題集では見かけない意表をつく問題や、実験や観察の解釈が求められる問題が目立ちます。実験や観察に関する文章など、問題文が長いのも特徴的です。
麻布中学の理科では、受験者を小さな科学者と捉えて、新しい切り口の問題や初見の問題が出されるのが特徴です。
過去には「ドラえもんがすぐれた技術で作られていても、生物として認められることはありません。それはなぜですか」という問題が出題され話題となりました。
その他にも例年、小学生には少し難解な問題が出題されることもあります。
新元素の発見、宇宙開発といった新聞やテレビなどで目にふれるものから、コーヒーについての問題(2019年)、お菓子作りを通してスイーツづくりの科学を問う問題(2020年)など、生活の中で目にするものについて様々な角度から考えさせる、科学のセンスが問われるような問題があげられます。
こうした初見の問題、面白い切り口の問題を出題する背景は、受験生の理科に対する好奇心・興味関心、さらには法則を見つけて、筋道を立てて考えることができる論理的思考力を試したいという、学校側の意図があります。
麻布中学校
理科で合格点を取る対策ポイント
こうした入試傾向を踏まえて、麻布中の理科で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。
麻布中学の理科では、先ほどお話ししたとおり、問題集などで見かけない、新しいタイプの問題が出題されます。
ただし、各分野の基本的な知識や考え方を組み合わせて応用すれば、解ける問題です。また同じ大問の中にヒントが隠されていることがあります。
ドラえもんの問題を例に挙げてみましょう。ドラえもんはなぜ生物として認められないのかという問いでしたが、ヒントとなる球上の生物に共通する3つの事項が問題文の中で挙げられています。
このように、問題文を読み取り解答のヒントとなる部分をいかにつかめるかもポイントになるので、注意しておきましょう。
また、問題の特徴でもある実験や観察に基づいた問題に対応するためにも、日々の授業を大切にし、実験や観察を丁寧に行いましょう。
その過程から法則や結論を導き出したり、きちんとノートにまとめたりすることで理科の思考力を養うことができます。また、似たような結果は出ないのか、他の問題にも応用できないかと考えることで応用力も身につけることが可能です。
近年は総合問題で時事問題と絡めたものが出題される傾向にあります。科学に関して興味がある分野は自分で調べたり、新聞やニュースなどで積極的に情報を収集したり、化学に関することに興味を持つようにしておきましょう。
さらに立体図や、その立体図を横から見た平面図、グラフも単純な比例グラフではなく、複数のグラフの組み合わせた複雑ものなども多く見受けられます。これらをスムーズに読みこなせるように準備しておくことが必要になります。
なお、図形で体積を求める問題なども出題されますので、基本的な計算力は必須です。単純な計算問題というよりは、問題文の意図を読み解き、深く追求していくものが多いので、注意が必要です。
点差がつきやすいのは作図問題や記述問題です。
例えば、「金環日食」を取り上げた問題では、「三日月型の光源ができる原理」について、実際に光線を作図させる問題などが出てきます。
単に知識を問うのではなく、作図させる、意見を考えさせて記述させる、という出題に対応できるようにしておくことが点数を取るポイントになります。
麻布中学校の理科で合格点を取るには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、志望校対策を講じていくことが必要です。