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武蔵中学校
-理科の入試傾向と合格対策-
このページでは、武蔵中の理科の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
武蔵中の理科で合格点を取るために必要なことを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
武蔵中学校 理科 2023年入試データ | |
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配点 | 60点 |
試験時間 | 40分 | 大問数 | 3題 |
頻出分野 | 動植物、気象、気温・地温・湿度、観察問題、複数分野総合など |
武蔵中学校 理科の入試問題の傾向
御三家・武蔵の理科は、例年、大問3題で構成されています。ただ、過去には大問4題構成となった年度もあり、注意が必要です。
どの問題についても、記述が大きなウエイトを占めます。武蔵はどの教科でも、とにかく書けないことには点数が取れません。
また、知識の量ではなく、思考力・観察力・分析力が求められています。
内容自体は基本的なレベルの問題が多いですが、問題文の情報や条件からヒントを拾い、「なぜそうなるのか」を考える理科的な思考回路が必要です。
武蔵の理科の最大の特色は、大問3で毎年出題される観察問題、通称「おみやげ問題」です。中学入試なかでも特に個性的な問題だといえるでしょう。
試験会場で、実際に「実物」を観察させたり、操作させたりして、観察・考察の結果を記述させる、非常にユニークな問題です(配布された実物を持ち帰れることから「おみやげ問題」という名称がつきました)。
過去の出題例としては、「2種類のネジを観察させる問題」や「切り取ったチャックを観察してチャックの仕組みを考える問題」など、驚くような問題が出題されています。
全体的に見渡すと、「力のつりあい」「物質の変化」「燃焼」「電気」「運動とエネルギー」など、物理分野からの出題が目立ちます。
ただし、その分野や単元単独で知識を問われる問題はほとんどありません。分野をまたいだ設問で、基本知識をもとにして、実験や観察を行い、考察させる問題がほとんどです。
なお、武蔵の入試は、理社では差がつきづらく算国勝負となります。
しかし、裏を返すと、理科の出来があまりに悪いとその時点で致命的です。出題形式も特殊なので、疎かにするのは危険です。
武蔵中学校 理科で合格点を取る対策ポイント
こうした入試傾向を踏まえて、武蔵中の理科で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。
武蔵の理科も他の教科と同じく、記述対策の徹底が最優先事項です。
高い観察力・思考力・分析力を発揮できても、最終的にはとにかく書けないと点数になりません。苦手意識があるお子さんは徹底的な記述対策が必要になります。
武蔵の理科でもう1つポイントになるのは、「おみやげ問題」です。題材としては、「ネジ」や「紙」など、身近な題材が取り扱われるので、特殊な知識が必要というわけではありません。
あくまで、武蔵スタイルの記述問題なので、基本知識をもとにしながら筋道を立てて考え、それを文章として書けることがまず重要です。
注意点としては、「何を問われているのか」を理解し、観察し、的の外れた解答をしないようにすることです。
例えば、「色を聞かれているのに、臭いについて答えている」という解答では、いくら論理的な文章が書けていても点数はもらえません。
観察力・考察力を磨くことはもちろんですが、「出題意図」を的確につかみ、「何を考えればいいか」という着地点を外さないようにしましょう。
武蔵の理科でおなじみの問題として、「4つの選択肢のなかから”仲間外れ”のものを選び、その理由を記述させる」という問題があります。
また、最近だと、あることがらについて、「4つの選択肢の中からあてはまらないもの、間違っているものをすべて選ぶ」問題が頻出しています。
このような定番問題については、過去問演習を通じて、形式に慣れておくことが必要です。
先ほどお話ししたとおり、武蔵の入試は、理科では差がつきにくくなっています。しかし、「計算問題」は例外となっています。
年により、濃度計算・力学計算などの応用問題が出題される場合がありますが、ここが勝負の分かれ目となる場合もあります。
武蔵中学校の理科で合格点を取るには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、志望校対策を講じていくことが必要です。