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学習院女子中等科
-理科の入試傾向と合格対策-
このページでは、学習院女子中等科の理科の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
どうすれば学習院女子中等科の理科を解けるようになるのか、合格点を取れる志望校対策のポイントを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
学習院女子中等科 理科 2023年入試データ | |
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配点 | 60点 |
試験時間 | 30分 |
大問数 | 4題 |
頻出分野 | 生命、物質、エネルギー、地球、環境問題など |
学習院女子中等科理科の入試問題の傾向
同じ単元が数年続けて出されることはほとんどない
学習院女子の入試問題は、4教科とも、大きな傾向の変化があまりないのが特徴です。理科についても、各分野から1題ずつ、大問4題が出題される構成に変わりはありません。出題される単元については、同じ単元が数年続けて出されることはほとんどなく、実力が試される試験と言えます。
記述問題が豊富な試験
選択問題が少なく、記述問題が比較的多い出題傾向です。短文記述から考え方を記入する問題などバリエーションが豊富で、柔軟な対応が求められる試験になっています。出題分野に偏りはなく、全体的にバランス良く基礎知識を学んでおきましょう。また、解答を問題用紙に直接記載する形式であるため、過去問などを活用した対策が必要です。
身近な現象を元にした応用問題
学習院女子の理科は、日常生活の身近な現象をもとに、与えられた条件下で起きることを推測し、論理的に説明する問題が頻出です。たとえば、2019年の大問2では、「季節によって観察できる星座が変化する理由を説明しなさい」という問題が出されました。2020年にはドライヤーの配線図を完成させる問題が出されるなど、基礎知識を応用しなければ解答できないような出題もあります。最低限の知識はもちろん、授業での実験や観察によって、ことがらの考察力や理解力を深めておくことが重要です。
時間配分について
問題の内容に対して比較的短い試験時間の設定になっているため、時間配分には工夫が必要です。選択式の問題が少なく記述や作図がほとんどで、時間がかかりそうだと感じたら、解答しやすい問題を先に解いておくという方法もあります。普段から実験や観察をきちんとノートにまとめる習慣をつけると、複雑な記述問題の時間短縮に繋がるでしょう。
学習院女子中等科理科で合格点を取る対策ポイント
こうした入試傾向を踏まえて、学習院女子中等科の理科で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。
確実な基礎固めとすばやく解答する力を身につける
学習院女子の理科は、問題数のわりに試験時間が短く、記述問題が多いため、時間に余裕はありません。じっくり考えている時間はないので、高得点を取るには、選択問題など比較的短時間で解ける問題は、特にスピーディーに解答することが大切です。記述問題でもすぐに解答を書けるような力が求められます。答えを書くためには、確実な知識を身につけて演習を繰り返して記述問題になれておくことが必須なので、まず、早い段階で基礎固めをしっかりしておきましょう。
知識と深い理解力や考察力が必要
学習院女子の応用問題は、知識の詰め込みだけでは、合格点を取ることはできません。中学入試で頻出の単元でも、知識問題だけではなく現象の理由や変化の様子を論理的に解答する問題出されます。普段の生活や授業の実験による体験を重視し、「どうしてこうなるか」を理解しておきましょう。文字数制限はなくても、解答は簡潔にまとめるよう心がけるのがおすすめです。過去問などを活用して、解答方法のポイントをおさえるのも良いでしょう。
作図問題の対策も必要
また、学習院女子の理科では、図やグラフからデータを読みとって答える問題や、作図が求められる問題も頻出なので、忘れずに対策をしておきましょう。2019年には、「2枚のハーフミラーを平行に固定して、レーザー光線を入射させた際の光線がどのように進むかを書き込む問題」が出されました。大問4のように、自分で図を書いて考える問題も出されるので、図を書く練習は特に重点的に行っておくことが必要です。
学習院女子中等科の理科で合格点を取るには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、志望校対策を講じていくことが必要です。