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学習院中等科
-社会の入試傾向と合格対策-
このページでは、学習院中等科の社会の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
どうすれば学習院中等科の社会を解けるようになるのか、合格点を取れる志望校対策のポイントを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
学習院中等科 社会 2023年入試データ | |
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配点 | 80点 |
試験時間 | 40分 |
大問数 | 3題 |
頻出分野 | 地理(各地方の特色)、歴史(各時代のことがら、歴史総合)、政治(国会・内閣・裁判所) など |
学習院中等科 社会の入試問題の傾向
各分野からまんべんなく出題される
出題分野を見ると、「地理」「歴史」「政治」の3分野から、1題ずつバランス良く出題されることがほとんどです。ただし2022年には「地理」「歴史」と総合問題の3題が出題されました。地理、歴史においては日本国内に関する出題が多く見られます。政治分野は日本の政治と国際関係を時事問題と絡めた問題になっています。
字数制限のある記述問題に注意
解答形式については、記号選択や用語記入以外に、記述問題も出されます。中学入試の社会の記述は、字数制限のない学校も少なくありませんが、学習院の場合、字数制限のある記述問題が多い印象です。解答欄も、字数が書いてあるマス目式の解答欄になっているため、過不足なく解答する必要があります。
時事問題の攻略がポイント
独立した時事問題は今まで出されていませんが、大問3は入試前年のできごとに関する問いが出題されるのが特徴です。2019年は北朝鮮と韓国の南北首脳会談や、改正東京オリンピック・パラリンピック特別措置法に関しての出題があり、2020年は日本と諸外国の政治に関する問題、2021年は東京オリンピックに関する問題など、新聞やニュースで報じられるような話題をベースにしている長文問題になっています。理科と同様、時事問題の対策は必須といえるでしょう。
時間配分について
学習院の社会は、単に知識を問うというより、体系的な知識の理解を問う問題が多くなっており、よく練られた試験と言えます。問題文を読みながら解答していくパターンが多く、できるだけ速く文章を読み解くのがポイントです。大問数は少なめですが、油断をせず問題に取り組みましょう。
学習院中等科
社会で合格点を取る対策ポイント
地理は日本を中心に対策
学習院の地理は、日本の地理からの出題率が高い傾向にあります。しかし、近年には世界の地理も出題があるため、注意が必要です。近年では、日本国内の地方に関する問題が多めで、地勢と産業や気候など各地方の詳細を、統計資料などを参考に整理しておくのが良いでしょう。また、時事的なことがらをも結びつけて問題点を考えるような出題も増えています。過去には駅名を中心にした出題があり、駅のある県や、駅からある方角にある島の名前などの単元に絞ったクセのある問題が出されることもあるので、忘れずに対策しましょう。地図帳に記載されている資料や統計を読み込むことも必須です。
歴史は時代の流れをつかむ練習が必要
歴史も日本国内の問題がほとんどで、時代別の問題、各時代の人物や事件といった特定のテーマに沿った出題などがあります。単なる知識を問うよりも、各時代の流れや特色に目を向けた総合的な問題が多いようです。近現代からの出題率が高いため、しっかりと対策しておきましょう。
政治は時事問題を意識しておく
政治分野については、日本国内の出来事だけでなく、国際的な話題に関する問題も出題されます。ただ、「国際的な話題に関する問題」と言っても、学習院の場合は、あまり知られていないマニアックな知識を問う問題は出されません。基本的な内容を時事的なことがらとも絡めながら問われることが多く、普段から時事問題に耳をかたむけておく必要があります。
効率よく解答できるように整理しておく
学習院の社会で合格点を取るには、習った用語や知識を漢字で書けるようにしておくようにしておくことも大切です。答えが合っていても、漢字を間違ってしまうと失点となります。「地名」「事件名」「人物名」は、ミスなく漢字で書けるようにしておきましょう。 文章で答える記述問題では、漢字のミスは減点対象になりませんが、字数制限のある場合には文章が長くなる可能性があるので、漢字で書けるようにしておくのが良いでしょう。本番でスムーズに解答するためには、普段からさまざまなことを整理しておくのがおすすめです。正確な漢字の知識はもちろん、地域別の比較、年度ごとに歴史の流れを覚えられる年表など自分が覚えやすいような学習方法を見つけましょう。報道番組の内容などをノートにまとめるといった方法もあります。
学習院中等科の社会で合格点を取るには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、志望校対策を講じていくことが必要です。