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栄光学園中学校
-理科の入試傾向と合格対策-
栄光学園中学校 理科 2023年入試データ | |
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配点 | 50点 |
試験時間 | 40分 |
大問数 | 1題 |
頻出分野 | 植物、ものの溶け方など 複数分野総合 |
栄光学園中学校 理科の入試問題の傾向
栄光学園中学の理科は近年、大問1題のみの構成となっています。
問題は与えられたテーマの実験や観察結果をもとにして出題されるものがほとんどで、様々な角度からの設問で思考力が試される試験です。また提示されている資料を使って解答させる問題も良く見かけます。
生物分野では植物からの出題が毎年のようにありますが、生物分野以外のエネルギーや地球、物質に関しては、年度によって問題の中心となるに分野や単元に違いがあります。 そのため各分野を広範囲にわたって理解し、暗記事項を確実にマスターしておくことが最低限必要です。
他の教科同様、理科でも重視されるのが「記述力」です。計算結果や、用語の記入、記号の選択などが多いですが、記述の問題も出題されます。
最近では記述問題の比重も大きくなってきており、あやふやな知識や考察では対応できないような、深く掘り下げて問われる問題も目立っています。
ここ数年は2~3行程度の記述問題ばかりですが、過去には6行程もある問題もあり、対策が必要です。
記述と並んで特徴的なのが、グラフ作成の問題です。
実験や観察から得られた表の数値をグラフ化するだけでなく、必要な数値をグラフから読み取り、さらにもう一つ自分で計算を加えることで導きだされる数値をグラフ化するものもあります。細かいところまで要求されることもありますので、注意が必要です。
栄光学園中学校 理科で合格点を取る対策ポイント
栄光学園中学校の理科で合格点を取るには、何はともあれ、他校に類をみない個性的な出題形式に慣れておくことです。
特色ある問題を出す学校であればあるほど、過去問分析、演習は非常に重要になっていきます。単に難度の高い問題にあたるのではなく、出題傾向や形式に合わせた志望校対策が必要です。
各問題を見ていくと、「物質」「エネルギー」分野からの問題では計算問題が多く出題されています。
計算問題に関しては、ひらめきが必要なタイプの問題ではなく、中学入試の「典型題」といえる問題が中心です。多くの計算問題をこなし、典型的な解法を頭にいれたうえで、練習を積み重ねていきましょう。
記述問題に関しても同様に演習を積み重ねていくことが大切です。ただ答えていくだけでなく、答えを添削してもらうことで記述の力を養っていくことが必要です。
差がつきやすいのは、毎年出題されるグラフ作成問題です。マス目の細かい方眼用紙に、データを1つずつプロットしてグラフを作成するという、非常に煩雑な作業を要求されます。慣れていないと相当時間がかかりますし、作業が雑な受験生はここで脱落してしまいます。
過去問や類題の出ている問題集などを利用して、正確な作業力を身につけておくことが必要です。
先ほどお話ししたとおり、ある大きなテーマに沿って実験を行い、煩雑なグラフの作成作業を行い、データを分析し、最終的にそこから結論・考察を導くというのが、問題の一連の流れです。取り扱われるテーマはさまざまですが、この形式は変わりません。
各問題をバラバラに解くというよりも、最終的なデータ分析後の「着地点」を見通しながら問題を解き進められるかどうかが、合否を分けると言えるでしょう。
そのためには、「事実にもとづいて法則や結論を導き出す力」「導き出した結論を応用する力」を身につける必要があります。
日頃から、実験や観察を重視した学習を心がけることが大切です。授業で実験や観察を行った際は、疑問点を解決し、実験の結果や過程、目的などをノートにまとめておきましょう。