- トップページ
- > 教科別対策 >
- 麻布中の算数対策
麻布中学校
-算数の入試傾向と合格対策-
このページでは、麻布中の算数の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
麻布中の算数で合格点を取るために必要なことを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
麻布中学校 算数 2023年入試データ | |
---|---|
配点 | 60点 |
試験時間 | 60分 |
大問数 | 6題(計算問題1題、応用小問1題、応用問題4題) |
頻出分野 | 四則計算、平面図形、速さと比、場合の数、条件の整理 など |
麻布中学校 算数の入試問題の傾向
麻布中学の算数は、大問6題の構成です。途中式や考え方も全て記入する解答方式がとられています。図形の書き込み問題が出題される年もあり、作図対策は必須です。
麻布中学の算数は推理力と思考力が重視される応用問題が多数を占めています。問題の内容は確かに高度ですが、基本的な事項を組み合わせたもので構成されています。
特別な才能は必要なく、論理的にじっくり考え、問われていることの本質を見抜いていく必要があります。
また小問に工夫がされており、順に解いていくことで解法の予測が立てられることは重要なポイントです。小問2が複雑で手をつけられないと感じるかもしれませんが、小問1にそのヒントが隠されていることもあります。
「問題の見た目」だけで引いてしまうのではなく、糸口が見えなくても挑戦する、という姿勢、思考が求められていると言えるでしょう。
問題の傾向は、大きく2種類に分かれます。その場で条件を読み解き、理詰めで解く思考力を要求される問題と、解法パターンを覚えていれば解ける、中学入試の算数の典型題です。
そのため、「鍛えようのない発想力やひらめき」を求められるような難問奇問が出題されるわけではありません。一般的なイメージに惑わされないようにしましょう。
特徴な問題として図形問題が挙げられます。移動や対象、相似比が絡んだものや、直感力も必要な空間図形や立体図形、しきつめられた正六角形や正三角形の図を利用するなど、多岐にわたっています。
また、図形や場合の数などのように応用レベルまで必要なものもあれば、地道な作業を繰り返して調べ上げていく問題も混在しています。
このように、解くのに時間のかかる厄介な問題が多いですが、速さや割合と比に関しては基本的な内容も多いです。
麻布中学校
算数で合格点を取る対策ポイント
こうした入試傾向を踏まえて、麻布中の算数で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。
麻布中学の数学は、先ほどお話ししたとおり、思考力が求められる問題と基礎的なパターンを使えば解答できる問題があります。
そのため典型的な問題は落とさず確実に得点を稼ぎたいところです。難易度の高い問題に取り掛かる前に、典型問題を見抜いて優先的に取り掛かりましょう。
思考力を要求される問題については、どれも難度は相当高めです。図形なら図形分野の基本的な解法や算数の知識、補助線の引き方など、基本をどれだけ使いこなせるかがポイントになります。
基本を使いこなす場合には計算力も不可欠です。スピードと正確性を常に意識し計算の練習を繰り返しましょう。
また、典型題以外の思考力型の難問は、難度が高くて手に負えない場合もあります。というよりも、スムーズに解ける受験生の方が稀と言えます。
ですが、麻布の場合は、完答できなくても、途中式や考え方だけでも部分点がもらえます。ですから、途中までだろうと、心折れずに粘りを見せれば合格に近づくことができます。
そのためにも、普段から丁寧な答案を作るように心がけましょう。計算式の記入をおろそかにしないことで、答えの見直しにも役立ちます。
また、分野ごとの「問題を解く糸口」に、いくつか決まったパターンがあります。
例えば、出題頻度の高い「速さと比」の問題では、「ダイヤグラム」を使いこなせることが問題を解くポイントになります。線分図で解いても構わないのですが、ダイヤグラムを使いこなせれば素早く解けることも多々あります。
麻布のもうひとつの特徴的な問題として、地道な作業力を要する「調べ上げ」の問題があります。「整数の場合分け」「規則性」などの問題ですが、とにかく書き出していけば部分点だけでももらえる問題です。
正解に早くたどりつける「推測力」を試される問題も例外的にありますが、ほとんどは「地道な作業力」を問われる問題です。下手に「効率良く」解こうとするよりも、地道に書き出す方が正解であるケースが多いことを頭に入れておきましょう。
ただし、「整数の場合分け」「規則性」などの問題は、点数を取りやすい非常に易しい問題のときと、難度が非常に高く「捨て問」にした方がいい場合が年によって分かれるので、その見極めはとても重要になります。
同じく頻出の図形問題も、非常に高難度の問題が並びますが、「解く糸口」は存在します。重要になるのは、「基礎」をいかに使いこなせるかです。
具体的に言うと、正多角形の性質がどれだけ頭に浮かぶか、それを目の前の図形に当てはめて「糸口」を見つけられるかどうかです。
複雑に見える図形のなかに、「相似の三角形」、「三角形の等積変形」、「底辺比=面積比になるパターン」など、見慣れた図形や変形パターンを発見できるかどうかが重要になります。
麻布中学校の算数で合格点を取るには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、志望校対策を講じていくことが必要です。