- トップページ
- > 教科別対策 >
- 学習院中の理科の入試傾向と合格対策
学習院中等科
-理科の入試傾向と合格対策-
このページでは、学習院中等科の理科の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
どうすれば学習院中等科の理科を解けるようになるのか、合格点を取れる志望校対策のポイントを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
学習院中等科 理科 2023年入試データ | |
---|---|
配点 | 80点 |
試験時間 | 40分 |
大問数 | 5題 |
頻出分野 | 各分野幅広く出題、時事問題(最近の科学の話題について) など |
学習院中等科 理科の入試問題の傾向
実験や観察を重視した問題が定番
学習院の理科は、記号選択と用語記入がほとんどで、記述も字数制限のない1行程度の問題が大半です。どの分野でも実験・観察がテーマになった出題が多くあります。
作図問題は少なめだが年度によって出題があるかも
ふりこや物体の運動、ものの溶け方などの出題があり、受験対策としてただ問題集をやりこむというだけではなく、学校の授業での実験や観察にしっかり取り組むことも重要です。作図問題はほとんどありませんが、棒グラフを作成したり、昆虫のあしやはねが生えている場所を図に書きこんだりする問題が出されることもあります。
時事問題にからめた出題
毎年、大問1で様々なテーマの選択問題が出されるのが、学習院の理科の大きな特徴です。近年は、「iPS細胞」「宇宙開発」「プラスチックごみ」「はやぶさ2」などが取り上げられています。さまざまな分野からの出題があり、テレビ番組、新聞・雑誌などの化学に関することがらに普段から興味を持っておくことが大切です。記述ではなく択一形式での出題が多いため、すばやく正確に解答できるようにしておきましょう。
時間配分について
学習院中等科の理科は、試験時間40分に対し、大問5題、小問23題程度となっており、大問数がやや多めです。試験時間のわりに、問題文や選択肢などで読む文章量も多いので、スピーディに文章を読んでいくことが求められる試験です。選択肢の中には複数の解答を選ぶ形式であったり、油断すると読み間違えそうな文章であったりと、意識していないと不正解になりそうな問題もあります。焦らずひとつずつ確実に解答するよう心がけましょう。
学習院中等科
理科で合格点を取る対策ポイント
合格ラインが高めの年が多い
学習院の理科の合格者平均点は例年45~55点です。年によっては10点以上の差があり、難度のバラつきもみられます。基本的な知識問題を落としていては差がついてしまうので、確実な知識を身につけておくことが合格の必須条件と言えます。過去問で対策をする際には、60点程度を目安にして取り組んでいきましょう。問題数に対して試験時間が短めになっているため、時間配分に工夫が必要です。普段から制限時間を設けて長文の問題に接しておくと、本番でも焦らず落ち着いて対応できるでしょう。
解答欄をよく見て答えを記入する
学習院の理科で合格点を取るためには、細かいミスを防ぐことも重要です。解答欄には単位などが書かれていないため、数字と単位の両方を書く必要があります。「計算問題で、単位をつけずに数字だけ答えている」ケースや、「用語や名称の漢字が間違っている」ケースは、答えが合っていても得点になりません。指定がなければ自信がない用語はひらがなで書いたりする習慣を身につけておくことも大切です。簡単な選択問題は、なるべく速く解答しすべてを解き終わったら必ず試験用紙を見直すようにしましょう。本番で時間に余裕を作るためには、普段から問題集などを活用し、多くの問題を繰り返し解く練習が大切です。
問題文をヒントにして解答するのがポイント
バランス良く出題される学習院の理科ですが、力のつり合いや電池のつなぎ方などの「エネルギー」からの出題が多くなっているので、重点的に対策をしておきましょう。ほかにも、天体や星座の動き、地層と岩石などが重要です。学習院の物理の問題は、問題文や設問をヒントに読み進めていくと、解答につながるような順番になっていることがほとんどとなっています。文章中から素早く要点を読み取り、落ち着いて取り組めるよう、過去問で問題形式に慣れておくのがポイントです。近年では時事問題とからめた問題が頻出となっているため、積極的に科学ニュースにふれておきましょう。
学習院中等科の理科で合格点を取るには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、志望校対策を講じていくことが必要です。