- トップページ
- > 教科別対策 >
- 学習院女子中の算数の入試傾向と合格対策
学習院女子中等科
-算数の入試傾向と合格対策-
このページでは、学習院女子中等科の算数の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
どうすれば学習院女子中等科の算数を解けるようになるのか、合格点を取れる志望校対策のポイントを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
学習院女子中等科 算数 2023年入試データ | |
---|---|
配点 | 100点 |
試験時間 | 50分 |
大問数 | 6題 |
頻出分野 | 四則計算、計算のくふう、割合と比、速さ、角度・面積・長さ、構成・分割、場合の数 |
学習院女子中等科 算数の入試問題の傾向
考え方に工夫が必要な問題が多い
学習院女子の算数は、前半が計算問題や応用小問、後半が応用問題という出題形式です。計算問題が例年数問出題され、逆算で式を戻していくなど複雑なパターンが多い傾向にあります。特珠算などは出題が少なめで、応用問題は図形分野からの出題が頻出です。
難易度のバラつきが大きい
学習院女子の算数で注意すべきなのは、ここ数年の難度の変化の大きさです。受験者平均の推移(A入試)をみると、2018年が61.9点、2019年が76.8点と、上昇傾向でしたが、2020年は50.3点と20点以上も低下しています。2021年では59.8点でした。複雑な計算問題が前半にあり、後半にコンパスなどを使用して作図したり、グラフに直接書き込んだりする問題が出されたりと、問題途中でつまずくと時間が足りなくなるような試験内容です。得点だけを見て一喜一憂するのではなく、得点すべき問題で確実に点数を取れたか、防げるミスはしなかったか、といったことに注目して過去問演習を行いましょう。
問題用紙に解答を記入していくスタイル
問題用紙に解答欄が設けられているのが特徴で、答えだけではなく途中式や考え方も記入しなければなりません。計算式や解答を書くスペースに限りがあり、丁寧に記入する必要があるため注意が必要です。答えが分からなくても、途中式などで部分点がもらえるといったメリットもあるため、過去問などを活用して出題形式に慣れておくと良いでしょう。問題の内容は、全体的に少し複雑な問題が多く、頻出の図形分野でも考え方に工夫が必要な問いがあります。複数の単元をからめた問題も見られるため、油断せず取り組みましょう。
時間配分について
学習院女子の算数は、試験時間50分に対し、大問数が6題前後、総設問数が13問となっています。一見、問題数が少ないように見えますが、煩雑な計算や複雑な解き方を必要とする問題がよく出されます。丁寧に得点を積み重ねていくことが必要になる試験です。解答しやすい問題を先に解いていくなど、時間の配分を工夫しましょう。解答形式が独特のスタイルでもあるため、本番でのタイムロスを防ぐため過去問などをしっかりと確認するのがおすすめです。
学習院女子中等科 算数で合格点を取る対策ポイント
こうした入試傾向を踏まえて、学習院女子中等科の算数で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。
落ち着いて正確に解答できるよう練習を
ミスをしやすい問題が多い学習院の算数を攻略するカギは、1つ1つの問題を、落ち着いて慎重に解いていくことです。図形では、面積や体積に加え、長さ・角度、展開図、縮尺、相違比と面積比、体積比などの問題が出されます。さまざまな図形の性質を見極め、解答パターンを身に付けておくと良いでしょう。途中式や考え方も記入する必要があるため、普段から解答全体が見返しやすいよう学習するのもおすすめです。複雑な計算では、地道に計算をしていくと、ミスをする可能性が高くなり、時間もかかってしまいます。法則を見つけて解いたり、約分や計算の工夫などを使って進めていったりすることもポイントです。
答えだけではなく考え方も分かりやすく記入
学習院女子の算数で合格するためには、考え方や式を記入する記述式の解答を攻略することが不可欠です。過去問を活用するなど、解答の過程を分かりやすくまとめられるように練習して本番に臨みましょう。
複雑な作図問題の対策も必要
頻出分野の1つである図形分野では、作図の問題が出されることもあります。道具を使って作図する本格的な問題も出されているので、作図対策は忘れずにしておきましょう。図形の応用問題への対策も含めて、問題集などを使ってさまざまな図形の性質を学び、作図問題に接しておくのがおすすめです。
学習院女子中等科の算数で合格点を取るには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、志望校対策を講じていくことが必要です。