城北埼玉中の理科の出題傾向とプロ家庭教師の入試問題対策

大問4題、解答箇所は20〜25問程度というのが、近年の問題構成となっています。時間のかかる記述問題、作図問題などはほとんど出題されないので、試験時間30分は妥当と言えます。

各分野の出題傾向は、生命では「動物」「生命総合」などが出題されており、物質では「ものの溶け方」「水溶液の性質」などが出題されています。
エネルギーは「浮力と密度・圧力」「ものの温まり方」などで、地球では「天体の種類や動き」「暑さ指数」が取り上げられています。

問題のレベルは基本的なものが大半ですが、実験や観察にもとづいて出題されるため、暗記だけでは対応できません。
各分野の基本的な知識は早いうちに身につけながら、問題集を繰り返していくことで実力向上を図りましょう。

また、例年、生物分野では環境問題に関連する出題が見られます。その内容は中学受験の内容にとどまらず、中学生や高校生の内容が出ています。
過去には、「森林の階層構造とその遷移」や「湖の中の生態系とその季節に応じた変化」についての出題が見られました。リード文も長く、多くの受験生がこの問いに苦労したと思われます。
しかし、問題文をしっかり読めば基礎的な知識でも対処できる問題もあるので、過去問に目を通し、出題方法に慣れておきましょう。

こうした入試傾向を踏まえて、城北埼玉の理科で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。

城北埼玉の理科で合格点を取るには、まず、試験開始と同時に、問題全体を見渡して把握することが必要です。理由は「問題を解く順番」が非常に重要になるからです。

大問1に、物理分野の力学の計算問題が出る場合が多いですが、それは後回しにしましょう。
知識問題・基本問題から先にできるだけすばやく解きあとからじっくり計算問題に取り組むことが必要です。
例年大問2で物質分野が出題されており、難易度はそれほど高くありません。また、大問4の地球分野も知識問題がほとんどなので先に解くと良いでしょう。
これらの問題で時間短縮が出来れば、それ以外の生命やエネルギーの問題に余裕をもって望めるでしょう。