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開成中学校
-算数の入試傾向と合格対策-
このページでは、開成中の算数の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
開成中の算数で合格点を取るために必要なことを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
開成中学校 算数 2023年入試データ | |
---|---|
配点 | 85点 |
試験時間 | 60分 |
大問数 | 3題(応用小問1題、応用問題2題) |
頻出分野 | 数の性質、立体図形・体積・展開図、角度・面積・長さ、場合の数、条件の整理 など |
開成中学校 算数の入試問題の傾向
開成の算数の大きな特徴は、「緻密な作業力」と「問題の条件を正確に読み取る力」が問われる点です。
具体的には、「規則性・場合の数」の書き出し問題や、「数の性質」など頻出分野の問題がこれにあたります。
問題を一目見ただけでは理解できなくても、条件を読み解きながら書き出していくことでゴールが見えてくるような問題が多く出題されます。高度な「思考力」「作業力」が求められる試験です。
近年は、大問3~5題構成で、応用小問1題と、応用問題2~3題という形に落ち着いてきています。
中学入試の典型題や、男子難関校の定番の「速さと比」「立体図形」など頻出分野から出題される「普通の中学入試問題」に変化してきています。
しかし、基本的な解法をいくつか組み合わせて複雑にした問題など、手の込んだ問題が多いのが特徴です。
合格を目指すのであれば、「立体・平面図形」は絶対に外せない分野です。以前は「発想力勝負」といえる高難度の問題が出題されていました。
ですが、ここ最近は、「場合の数」「比」と絡めたものや、「図形の移動」を使ったものなど、バラエティーに富んでおり、質・量ともに対策が必須です。
解答用紙を見ると、「考え方」を書く欄が非常に大きく用意されているのが目立ちます。他の最難関校と比べても、かなり大きくスペースが取られています。
途中式や考え方をしっかり書く必要があるので、試験時間にあまり余裕はありません。
開成中学校 算数で合格点を取る対策ポイント
こうした入試傾向を踏まえて、開成中の算数で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。
開成の算数を攻略するためには、時間配分が非常に重要です。試験開始と同時に問題全体を見渡し、各問題の難易度を見極めて、見直しの時間も考慮した最適な配分を考える必要があります。
「無理に手をつけてはいけない手強い問題」「見た目が難しそうでも、条件文をしっかり読み取れば実はやさしい問題」が混在しているので、判断を誤ると合否に大きく影響してしまいます。
合格点を取るには、頻出分野を集中的・徹底的に対策することが必要なのは言うまでもありません。さらに、頻出分野の出題の特徴を理解した上で、効果的な対策をしていきましょう。
例えば、「立体・平面図形」は、ここ数年は他の分野と絡めた問題や、図形の移動などの典型題の出題が中心です。そのため、難問奇問にばかり時間をかけても、開成合格は近づいてきません。
試験本番での点数につながる勉強だけに専念することが重要です。
先ほどお話ししたとおり、「問題の条件を読み取り、緻密に書きだす作業」を要する問題が頻出しています。「規則性・場合の数」、「数の性質」などの書き出し問題が代表例となります。
対策としては、まずは手を動かして条件に沿って書きだしていくことが有効です。
「書き出していくうちに規則を見つけて式を立てていく」、「条件に当てはめて式を立て、おおよその見当をつけていく」という思考の手順を身につけることが重要です。
他の男子最難関校の過去問を利用するのも効果的です。
また全体的に、正確な計算力・論理的思考力が求められる問題ですが、同時に、スピードも求められます。平易な問題を一定時間内にどれだけ正確にこなせるかといった学習も効果的でしょう。
「規則性・場合の数」、「数の性質」からの出題は、難度が高く、完答することがかなり難しい問題もあります。
ですので、試験時間内に解くべき問題なのか、部分点を狙いに行くのか、臨機応変に判断することが必要です。
現実的には、部分点を取りに行くケースが多いので、どうすれば部分点を稼げるのかを理解し、部分点をもらえる解答をつくる練習を積んでいくことが必要になります。
先ほどもお伝えしたとおり、開成の算数の解答用紙は、「考え方」を書かせる解答欄のスペースかなり大きく用意されています。
「(注意)式や図や計算などは、他の場所や裏面などに書かないで、すべて解答用紙のその問題の場所にかきなさい」という記載があるほどで、「答えにたどりつくまでの考え方やプロセス」が非常に重視されています。
ただし、大きな解答欄が用意されていても、長々と解答を書いている余裕はありません。とはいえ、単なる式の羅列では部分点はもらえません。
簡潔に解答をまとめながらも、要点は言葉や図や表で補足説明することが必要です。これができれば相当の部分点が期待できます。
開成の算数を攻略するには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、効果的な志望校対策を講じていくことが必要です。