開成中の国語の出題傾向とプロ家庭教師の入試問題対策

開成中学校
-国語の入試傾向と合格対策-

このページでは、開成中の国語の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
開成中の国語で合格点を取るために必要なことを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

開成中学校 国語 2023年入試データ
配点 85点
試験時間 50分
大問数 2題
頻出分野 小説、説明文、漢字の書き取り など
開成中学校 国語入試問題

開成中学校 国語の入試問題の傾向

首都圏最難関・開成の入試問題は、以前は算数と理科の難度の高さが際立っていました。
ですが、ここ最近は、算数・理科がやや易化傾向なので、むしろ国語が合否に大きく影響する入試に変化してきています。

開成の国語は、非常に高度な情報処理力を求められる試験と言えます。設問の指示に従い、「対比」「因果関係」などを用いて解答の根拠を見つけ、論理的に読解する能力が求められます。

開成の国語の問題文の題材は、出版後5年以上経過した作品からの出典が多いのが特徴です。ここ1~2年で出版された新しい作品からはあまり出題されません。

題材は小説が多く、「生き方」、「親子の愛情」、「戦争と平和」など、日本の歴史・文化を背景に描いた作品、哲学的な作品、戦争を題材とした作品などが多く見受けられます。
随筆や説明文、詩、資料の読み取りも出題されています。
文中のことばの説明、登場人物の性格や心情なども多く取り上げられ、自分のことばで答えるものや、自分の考えをのべるものもあります。
これらはかなり高度で、それに見合った読解力や表現力が求められているといえます。

漢字の書き取り以外はすべて記述問題となっており、考える力が求められます。
書くべき解答の内容と量に対して時間が少なめなので、文章をスピーティーに正確に読み解く必要があります。

開成中学校 国語で合格点を取る対策ポイント

こうした入試傾向を踏まえて、開成中の国語で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。


開成の国語は、記述対策が合否に大きな影響を与えます。
とはいえ、やみくもに記述の練習をするのは効率的ではありません。開成の入試傾向を踏まえた上で、効果的な記述対策をしてください。

開成の記述の形式は、1.文中の言葉を使ってまとめる、2.自分の言葉で言い換える、3.自分の意見を述べる、この3種類です。
まず、「自分の言葉で」などの設問の指示を見落とさないこと、この3タイプの記述はどれでも書けるようにしておくことがポイントです。
特に近年では、文字数が指定される問題が減少し、「わかりやすく説明しなさい」という問題が増加していますので、「採点者を意識した解答」をつくることを念頭において演習に臨むようにこころがけましょう。

それ以外の設問も、問われる内容はほぼ決まっていて、「傍線部の意味や理由説明を求める問題」、「心情説明」がほとんどです。
その他には、「題名や象徴的なものの意味を問う問題」、「段落の要約」、「心情変化」を説明させるような問題が多く見受けられます。

国語の場合、つかみどころがないように思いがちですが、学校ごとに明確な出題傾向や意図があるので、開成なら開成の出題パターンに即した志望校対策をすることが重要です。

先ほどもお伝えしたとおり、開成の国語で取り扱われる題材はほとんど決まっています。
物語文であれば、師弟、親子などの愛情をテーマにした作品が目立ちます。
随筆文は、戦争や人権を取り扱った作品、論説文は、哲学的な文章が扱われることが多いです。現代社会の動きを反映して、自分自身の生き方を考えさせる、というような作品です。
ジャンルごとに題材の傾向は決まっているので、似たような題材を取り扱う学校の過去問を利用して演習を積み重ねるのが効果的です。

物語文は、小学生にとっては身近ではない作品が多く、文章量も多いので、読解にはかなり苦労します。
場面ごとに「時間・場所・できごと・登場人物の変化」に注目して内容を整理していくことが大切です。
そして、「登場人物の心情変化」「作品中で起きる事件の内容と結末」などの重要な部分をつかむことが重要です。
読解する際には、「人物関係」、「登場人物の境遇」、「人物の特徴・性格」、「時代設定」、「過去のできごと」、などに注意を払いながら読めると、大きく外すことはないはずです。

たびたび出題される随筆文では、筆者の考えや心情を理解するポイントですが、開成中の随筆文は、戦争や人権を背景にした作品が出題されることが多く、小学生には理解はかなり困難です。
他の受験生と差をつけるために、戦争や人権問題に関する背景知識を身につけるのも1つの手です。
また、混乱せずに文章を読みこなすには、「回想シーン」に注意することもポイントです。小学生の場合、現在の話か過去の話か混乱してしまうことが多いからです。


開成の国語を攻略するには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、効果的な志望校対策を講じていくことが必要です。

※指導による成果には個人差があります。

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