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慶應義塾普通部
-国語の入試傾向と合格対策-
このページでは、慶應義塾普通部の国語の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
どうすれば慶應義塾普通部の国語を解けるようになるのか、合格点を取れる志望校対策のポイントを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
慶應義塾普通部 国語 2023年入試データ | |
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配点 | 100点 |
試験時間 | 40分 |
大問数 | 3題 |
頻出分野 | 漢字の書き取り、慣用句、小説、随筆、論説文 など |
慶應義塾普通部 国語の入試問題の傾向
普通部の国語は、例年、読解問題2題と知識問題が1問という構成となっています。
読解問題では小説、随筆文、論説文、詩、詩の鑑賞文など様々なジャンルの文章が引用されますが、毎年、小説は必ず出題されています。
設問内容は多彩で、主題・要旨、心情の読み取り、指示語、語句・文中における表現の意味、慣用句、ことばのきまりなど、さまざまな種類のものが出されています。その中でも特に読解力を試すものが出題される傾向にあります。
また、知識問題は、漢字の書き取りが多いですが、言い回しや熟語についての知識を必要とするものも出題されるのが特徴です。
設問を見ると、記号選択問題を中心に、抜き出し問題、記述問題などが出題されています。
記号問題は5~6択が中心で、判断に迷う選択肢もあります。文中の根拠を見つけて判断することが必要です。
書き抜き問題は、「同じ意味の表現を文中から探しなさい」という問題が頻出です。探す範囲が非常に広いよこともあり、注意が必要です。
記述問題は、毎年数題、20~50字の字数指定で出題されています。
慶應義塾普通部
国語で合格点を取る対策ポイント
こうした入試傾向を踏まえて、慶應義塾普通部の国語で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。
慶應義塾普通部の国語は、40分で6000字程度の引用文を読み、30問程度の問題に解答する必要があります。
他の難関校と比較すると、引用文の文章量はそれほど多くなく、特別難解な文章が出るわけではありません。しかし、問題数がやや多いため、手際良く文章を読み、設問をさばいていくことが求められます。
そのためには、単純にスピードだけではなく「時間配分」も重要になります。過去問演習を通じて、「試験開始と同時に問題全体を把握して、効果的な時間配分を考える」練習を積んでおくことも重要になります。
志望校対策・過去問演習で、小説の問題に取り組むときは、「話の設定・全体像を最初に理解すること」、「文章中から情報を的確に拾い、手際よく読み進めること」、に意識を置いて対策することが必要になります。
また、文章中の情報(時間、場所、登場人物)を関係づけながら問題もよく出題されています。したがって、「時系列に沿って、文章中の情報整理をする」練習も積んでおきましょう。
近年の小説の出典には、『灯台』(アルトゥーロ・ヴィヴァンテ)、『ハッチーとマーロウ』(青山七恵)、『ヒコベエ』(藤原正彦)、などがあり、取り扱われる題材はさまざまです。
日頃からなるべく多くのジャンルの文章に接することが、読解力をつける近道になります。
随筆文・論説文は、物語文と比べるとボリュームが少ないのが特徴です。
物語文にかなりの時間を割くことを考慮すると、「筆者の体験・できごと」や「筆者の主張」に関わる部分をすばやく見つけ出すことが大切です。
問題演習時は、文章が比較的短い問題を選び、「文章中の根拠にもとづいて判断し、解答する習慣をつけること」を意識することがポイントになります。
知識問題は、漢字の書き取り10題が定番化しています。問題の内容を見ると、単なる漢字問題というよりも、言葉のセンスや語彙力、熟語や慣用句な語句知識、教養、一般常識を問う要素が強くなっています。
そのため、ドリル形式で漢字の書き取りをこなすだけの勉強ではなく、日ごろから多くの語句に触れることが必要となってきます。
慶應義塾普通部の国語で合格点を取るには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、志望校対策を講じていくことが必要です。