吉祥女子中の算数の出題傾向とプロ家庭教師の入試問題対策

吉祥女子の算数は、試験時間50分、大問5問という出題構成が続いています。出題分野は幅広く「数の性質」、「図形」、「特殊算」まで、バランス良く出されています。

吉祥女子の算数は、前半と後半で問題の難度に差があるのが大きな特徴です。大問1では、計算や応用小問が並び、大問2以降は、難度の高い応用問題が続きます。 応用問題では「整数の性質」「特殊残とグラフ」「回転体」「平行移動した図形の求積」「移動の様子をグラフ化した問題」などが頻出です。

「時間配分」が合格のカギ

まず、吉祥女子の算数で合格のカギを握るのは、「時間配分」です。先ほどお話しした通り、吉祥女子の算数では、後半に難度の高い応用問題が出題されます。そのため、前半の計算問題、応用小問を素早くこなし、後半に時間を使うことが重要です。

一見簡単そうでも意外と時間がかかってしまう問題など、前半にやや解きにくい問題が出されることもあります。必要があれば飛ばして次の問題へ進む習慣も身につけておきましょう。

また大問1の計算問題は、例年、□に当てはまる数を答える逆算形式の問題が出される傾向があります。
合格点を取るためには、大問1は全問正解することが求められるので、逆算の演習をしっかり積んでおきましょう。

過去問で「応用小問」だけを解くのも効果的

また、応用小問では、「塩水の濃度」「約束記号」「比と割合」「集合」「場合の数」「特殊算」「図形の求積」が頻出です。

吉祥女子の応用小問については、基本レベルから応用レベルの中学入試の典型的な問題がほとんどなので、できるだけ多くの問題に触れておくことがポイントです。

応用問題では、「整数の性質」が増加傾向

後半の応用問題については、最近、「整数の性質」に関する問題が目立ちます。吉祥女子の算数は、出題分野が比較的はっきりしている傾向にあるので、今後も出題される可能性は高いと思われます。過去問演習を中心に、計画的に対策を立てましょう。