攻玉社中の国語の出題傾向とプロ家庭教師の入試問題対策

攻玉社中学校
-国語の入試傾向と合格対策-

このページでは、攻玉社中学校の国語の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
どうすれば攻玉社中学校の国語を解けるようになるのか、合格点を取れる志望校対策のポイントを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

攻玉社中学校 国語 2023年入試データ
配点 100点
試験時間 50分
大問数 5題
頻出分野 読解、知識
攻玉社中学校 国語入試問題

攻玉社中学校 国語の入試問題の傾向

漢字・知識問題3題と読解問題2題という傾向

攻玉社の国語は、近年、漢字の大問が2題、ことばの知識や文学史の問題が1題、読解問題が2題という構成が続いています。読解問題は、2010年以降、論説・説明文から1題、小説・物語文から1題、という出題です。ここ3年間は全体の7割が読解問題、3割が知識問題となっています。

「攻玉社らしい」高度な漢字・知識問題

攻玉社の国語の大きな特徴は、漢字の問題や文学史のような知識問題のレベルが高いことです。漢字では、「政治家が全国を遊説して回る」(2021年)、「宛名をカンセイはがきに記入する」(2022年)などの読み書きの問題、知識では2020年のことわざ、慣用句、故事成語の穴埋めをし、仲間外れを探す問題などが「攻玉社らしい問題」と言えるでしょう。付け焼刃の知識では解けないような問題を解けるようになることが攻玉社合格には必要になります。

物語文は傾向の変化に注意、論説文は「読解力」が求められる

攻玉社の物語文では、2020年に出題された『金魚』(久米正雄)など「近代文学」系の文章が出されるのが定番でした。しかし2021年には『約束』(村山由佳)、2022年には『なつのかけら』(北沢あたる)といった2010年以降に書かれた比較的新しい作品が取り上げられています。傾向に変化があるので注意が必要です。

論説・説明文については、2020年には『塑する思考』(佐藤卓)、2021年には『生きる力を育てる』(河合隼雄)から出題されています。設問は選択問題が中心ですが、選択肢の数が5つや6つと、より正確な読解力を求められる問題になっています。ただし、設問自体は素直なものが多いため、焦らずに文章を読み解いてくと良いでしょう。

時間配分について

総設問数は35題程度となっていますが、試験時間50分に対して問題量がやや多めなので、時間配分は気を付けるようにしましょう。また、読解問題の引用文が2020年には10,000字程度あり、文章量が多いのが特徴です。2021年、2022年は6,000字程度であったため、6,000~10,000字程度の文章量を素早く読み解けるかどうかが時間配分に大きく関わってくるでしょう。

またできるだけ知識問題をスピーディに解いていき、記述問題に時間を回せるように注意が必要です。

攻玉社中学校 国語で合格点を取る対策ポイント

こうした入試傾向を踏まえて、攻玉社中学校の国語で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。

漢字・知識問題に対応するために、語彙力を強化

攻玉社中学校の国語で合格点を取るためには、高度な語彙力は必須条件です。 大問1、大問2の漢字のレベルが高いことももちろんですが、 大問3や読解問題の中でも慣用句やことわざについて例年出題される傾向にあります。季節に関する言葉や俳句の言葉なども見られるので、基本的なレベルのことばのきまり・知識については、参考書を1冊仕上げて確実に身につけておきましょう。

時代設定が異なっても、焦らない

攻玉社の物語文は、上位男子校の物語文では珍しく、近代文学の文章が取り上げられることが多いです。そのため、慣れない時代背景や風習、名称に戸惑ってしまうお子さんも少なくありません。近年は比較的新しい作品が取り上げられていますが、出題された時に焦らないよう、現在とは異なる過去や未来の社会の様子や風俗について取り扱っている小説などを読む機会を増やして、対策を講じておきましょう。

ただ、本文から設問に必要なポイントを読み取る際の注意点は、現代を舞台にした文章と変わりありません。「主人公の気持ちの変化」「場面の転換」「人物同士の関係」に注目するなど、読解のテクニックを確実に身につけておくことが大切です。

「記述問題」で差をつけられるように

攻玉社の国語では、他校であまり見かけない高度な知識問題や物語文に目が行きがちですが、設問の内容を見ると、非常に難度が高い問題は出題されていません。記号選択や書きぬき、同意表現などの基本的な問題がほとんどです。

そこで、合否を分けるのが、「記述問題」です。2020年には60字以内、2021年も60字以内、2022年も50字以内で記述する問題が出題されました。難問奇問ではなく、文中にある適切な部分をもとにしてもとめられる問題が多いので、焦らず文章の読解をしていくことが重要です。そして記述問題で他の受験生と差をつけられるように、過去問などでまとめる力を身につけながらしっかり対策をしましょう。

攻玉社中学校の国語で合格点を取るには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、志望校対策を講じていくことが必要です。

※指導による成果には個人差があります。

※本サイトに登場する生徒様の名前は本人の希望により、一部仮名で掲載されております。

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