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駒場東邦中学校
-算数の入試傾向と合格対策-
このページでは、駒場東邦中の算数の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
駒場東邦中の算数で合格点を取るために必要なことを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
駒場東邦中学校 算数 2023年入試データ | 配点 | 120点 |
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試験時間 | 60分 |
大問数 | 4題 |
頻出分野 | 四則計算、角度・面積・長さ、辺の比と面積の比、相似、構成・分割、図形・点の移動、整数・少数・分数の性質、場合の数、調べ・推理・条件の整理 |

駒場東邦中学校 算数の入試問題の傾向
推理的な思考力を必要とする
駒東の算数は、総問題数は少ないですが、思考力を求められる出題が多く見られます。最近の出題内容を見ると平面図形や立体図形、数の性質から多く出題されています。図形は、図形を移動や拡大、変化させたりするものや、複数の図形を組み合わせた問題が出される傾向があります。
「手を動かして調べ上げる」手間のかかる問題
駒東の算数のもうひとつの特徴は、とにかく「手を動かして調べ上げる、非常に手間のかかる問題」が毎年出題されることです。男子難関校に共通する傾向ですが、駒東では特に、「書き出し作業をしながら、規則性や糸口を発見して、根気よく計算を積み重ねて、答えを導き出す」というタイプの問題が重視されています。逆に、単純な計算問題や一行問題は他校に比べて出題が少ないです。
算数のパターン学習だけでは通用しない問題も・・・
駒東の場合、いわゆる算数のパターン学習(中学入試の典型題の演習)だけでは、全く歯が立たない問題も多く出題されます。
具体的には、先ほどお話しした「手を動かして調べ上げる、手間のかかる作業問題」、はもちろんそうですし、数学の証明問題にあたる「論理的に説明させる問題」、「作図問題」がこれにあたります。
問題文を読み込み、手を動かしながら条件を整理して、最終的に答えにたどりつく思考力が求められるのが駒東の算数です。
また、2017年には、「実生活の中で算数の考え方が活かされて感動したりおもしろいと感じた出来事を答える」という、特異な問題が出題されました。今後このような問題が出題されるかは不明ですが、受験生の動揺を誘うような問題が出題されることもあるということを把握しておく必要があります。
解答欄に書く「途中式」「考え方」も大きなウエイトを占める
また、駒東の算数では、解答欄に「途中式」や「考え方」を書く形式になっています。これは駒東の入試担当の先生もはっきり話していますが、「答えにたどりつくまでにどう考えたか」を採点では非常に重視します。完答できていなくても、部分点は予想以上にもらえることを頭に入れておいてください。
駒場東邦中学校 算数で合格点を取る対策ポイント
頻出問題をしっかり押さえる
駒場東邦中の算数では、作図問題も出題されます。そのため様々な図形問題を解いて慣れておく必要があります。特に平行移動や回転などの解法はしっかり理解しておいてください。
また規則性、数列、場合の数も頻出問題ですので、学習計画から抜けないように気を付けてください。
「調べ上げ問題」「書き出し問題」の対策
冒頭でもお伝えした通り、駒東の算数は、「手を動かして調べ上げる、非常に手間のかかる問題」が出題されます。とにかく手を動かして書きだすこと、問題の条件に従って整理しながら、規則性や問題を解く糸口を見つける訓練を積み上げていきましょう。仮に、「答えにたどりつけない場合でも、部分点を取りにいく」という予行演習を積んでおくことも重要です。
「調べ上げ問題」の作業時間をできるだけ残すこともポイント
駒東の算数は60分で大問4問なので、1問15分前後かけられる計算になるので比較的余裕はあります。合格点を超えるには、典型題はできるだけ手際よく解いて、できるだけ「調べ問題」に時間を残しておくこともポイントです。作業と思考力が求められる問題ですし、部分点を取れる解答をつくるためにも、時間に余裕があるにこしたことはないからです。
駒場東邦中の算数で合格点を取るには、こうした入試傾向を踏まえた上で、効果的な志望校対策を講じていくいことが必要です。