- トップページ
- > 教科別対策 >
- 武蔵中の算数対策
武蔵中学校
-算数の入試傾向と合格対策-
このページでは、武蔵中の算数の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
武蔵中の算数で合格点を取るために必要なことを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
武蔵中学校 算数 2023年入試データ | |
---|---|
配点 | 100点 |
試験時間 | 50分 | 大問数 | 4題 |
頻出分野 | つるかめ算、図形、数の性質、場合の数、調べ・推理・条件の整理など |
武蔵中学校 算数の入試問題の傾向
御三家・武蔵の算数は、問題用紙を見れば、一目で「武蔵」と分かるほど特徴的な入試問題が出題されます。
B4用紙1枚に大問1題ずつ、合計4枚・大問4題というおなじみの出題構成になっています。
さらに時代に逆行するすべて手書きの問題用紙、問題文以外の空きスペースはすべて解答欄など、どれをとっても他の中学校とは一線を画す独自のスタイルを貫いています。
武蔵の算数は、出題分野が毎年ほとんど同じです。
最も「武蔵らしい」といえるのは、「場合の数」や「数の性質」など、地道に書きだす調べ上げの問題です。この分野は、近年、新傾向の問題も取り上げられています。
他にも、「比と割合(相当算)」「速さ」「和と差」「平面図形の面積比や線分比」などが定番の出題分野です。
しかし、それらの出題がすべて応用問題で、推理力、思考力、判断力が必要な問題です。
また、「武蔵といえば記述」と言えるほど、とにかく書かせることを重視するスタイルは、算数でも変わりません。途中式や考えた痕跡はすべて残すことが求められます。
解答に至るまでのプロセスが重視されるスタイルが武蔵の伝統です。部分点をどれだけ取れるかも合否に大きく影響していきます。
また、武蔵の入試は算国2教科の勝負となります。算国の配点が大きいこと、理社では点数に差がつきづらいことが理由です。
例年、受験者平均点と合格者平均点の差が大きくなっています。算数の攻略なくして、武蔵合格はないと心得るようにしてください。
武蔵中学校 算数で合格点を取る対策ポイント
こうした入試傾向を踏まえて、武蔵中の算数で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。
武蔵の算数で合格点を取るには、とにもかくにも記述式解答の対策です。言うまでもありませんが、「答えの数字」しか書いていないのはアウトです。
しかも、単に途中式や計算過程を並べるだけでは点数はもらえません。「こうやって考えた」ということが採点者に分かるように、「言葉」や「図」で補足して、説明を付け加える必要があります。
記述の仕方に決まりはないですが、「この式で何を求めようとしているのか」「この問題をどんな方針で解こうとしているのか」ということが分かるように、解答を作成する力が求められます。
ですので、記述式の解答が苦手なお子さん、何を書けばいいか分からず手が止まってしまうお子さんは、まずはとにかく解答欄を埋めるようにしましょう。
「書き過ぎでは?」と思うくらい書き込んでも最初は構いません。
解答欄が埋まるようになってから、余分な部分を削ぎ落とし、要点がまとまった解答が書けるように段階的に取り組んでいきましょう。
こうして解答を作っていくうちに、論理的に問題を解く力が養われますので、一石二鳥だと言えるでしょう。
また、過去に出題された問題の「リメイク問題」も目につきます。過去問を遡っていくと同じタイプの問題が出題されていることが分かるでしょう。
出題形式・出題分野にほとんど変化がないことからも、過去問演習が非常に高い効果を発揮する学校だといえます。そのため頻出の分野から対策していきましょう。
基礎力を身に着けたら、多くの応用問題に取り組みましょう。その一つ一つにじっくり取り組み、答えとは別の解き方がないかを考えてみることも効果的です。
また、自分の考えをノートにまとめる習慣をつけておくと記述の練習にもなります。
武蔵の算数では定番となっている、「調べ上げ」の問題の対策は欠かせません。「場合分け」「約数」「約束記号」などの要素が絡んでくるなど、さまざまなタイプの問題が出題されています。
対策として、類似問題を出題している、他の中学校の過去問を利用するのも効果的です。難度が高い問題で鍛えるなら筑駒・栄光学園などが最適です。
「調べ上げ問題」が苦手な場合は、桜蔭の過去問などから取り組んで、慣れてきたら男子難関校の過去問に挑戦していきましょう。
さらに、特徴的な問題のひとつとして、「不定方程式」が挙げられます。「不定方程式」は、「倍数」「一の位の数」「奇数・偶数」などに注目して解く問題です。
調べ上げ問題への対応力を高めるという面も含めて、数の性質の知識を固めておくことが重要になります。
武蔵中学校の算数で合格点を取るには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、志望校対策を講じていくことが必要です。