世田谷学園中の国語の出題傾向とプロ家庭教師の入試問題対策

問題構成がかわりつつある

世田谷学園の国語は、過去には読解問題が2題出題されていましたが、近年では1題のみの出題が多いです。漢字の書き取りや言葉の意味の問題も、長文に含まれる形式での出題です。

短めで読みやすく文章

読解問題の字数も、2022年は合計で約6400文字、2021年では5100文字の文章量になっています。かなりの長文というわけではなく、取り扱う作品・題材も、中学受験生が比較的読みやすい作品、興味を持ちやすい作品、取り組みやすい作品が選ばれています。

要旨や主題についてよく問われる

特徴的なのは文章の要旨や主題についての設問が目立つことです。それに関連して主人公の気持ちや論理の展開など内容理解の問題も頻出しています。

ただし世田谷学園の入試全体に言えることですが、奇をてらった出題、重箱の隅をつつくような出題はあまり見受けられません。国語も、文学史などの特殊な知識を問われる問題は出ません。中学受験の王道をいく入試問題です。

物語文は、心情変化や抽象的な表現の意味を問う問題がポイント

合格点を取るには、漠然と勉強するのではなく、ポイントを押さえて勉強することが必要です。
物語文の場合は、「心情の変化」と「抽象的な表現が何を意味するか」、この2つが問われます。

問われているポイントを押さえる

物語文では、心情の変化や抽象的な表現が何を意味するかということが問われやすく、論説文では論点の把握と論理の展開、対比の構造の把握などを押さえながら読み解いていく必要があるでしょう。

記述問題対策は必須

設問としては、空欄補充問題、同意表現の書き抜き問題、心情や理由を問う選択問題などのほかに、60～80字程度でまとめる記述問題が出ます。

また本文の内容を踏まえ自分で考えて記述する問題や算数の割合の計算を行う問題が出題されることがあります。新しいパターンの記述問題が出題されても、焦らずに対応できるようさまざまな問題をこなしておくことが重要です。

漢字の書き取り問題は、バランスを意識して丁寧に記入すること

漢字の書き取り問題は、学校ごとに採点でどこまで細かく見るか変わります。世田谷学園は、かなり細かく見られる学校の部類なので、文字全体のバランスなどにも注意して、丁寧に書くことを日頃から意識づけしておくようにしましょう。