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品川女子学院中等部
-国語の入試傾向と合格対策-
このページでは、品川女子学院中等部の国語の入試傾向と対策ポイントについて解説しています。
どうすれば品川女子学院中等部の国語を解けるようになるのか、合格点を取れる志望校対策のポイントを具体的に解説していますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
品川女子学院中等部 国語 2023年入試データ | |
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配点 | 100点 |
試験時間 | 50分 |
大問数 | 4題 |
頻出分野 | 読解問題、知識問題など |
品川女子学院中等部 国語の入試問題の傾向
漢字1題、慣用句・ことわざ1題、読解2題という出題構成
品川女子学院中等部の国語は、2020年より、漢字1題、慣用句・ことばの知識1題、読解問題が2題という出題構成になりました。
読解問題で取り上げられる文章は、小説・物語文と論説・説明文から各1題となっています。
読解問題8割、知識問題2割の配点
配点を見ると、文章題からの出題が80点分、知識問題が20点分という配分です。読解問題の比重が大きくなっているのでしっかりとした対策が必要です。しかし、1点を争う入試では、知識問題の20点も侮れません。設問ごとの配点は、記号選択、抜き出し問題が3~4点、記述問題が6~8点です。
小説・物語文では、最近の作家の文章が題材に
品川女子学院の小説・物語文の特徴は、担当の先生が言うように、最近の作家の文章が長めに出されていることです。
ここ最近では、『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎)、『南風吹く』(森谷明子)、「キャプテンマークと銭湯と」(佐藤いつ子)などが取りあげられました。いずれもここ最近出版されたばかりの文章ですが、難解な文章ではないので、しっかり読解問題の対策をして挑めば解ける問題です。
毎年、記述問題が5問ほど出される
設問形式を見ると、記号選択、書き抜き、記述問題など、様々な形式の問題が見られます。記述問題は、毎年5~6問ほど出題されます。70~80字の字数制限がついているものや、3~4行程度の解答欄に字数制限なしで出されるものがよく見られます。
時間配分には要注意
全体的に、品川女子学院の国語は、試験時間50分に対して、あまり余裕がありません。文章量が多く、記述問題も多いためです。途中の問題で手間取ってしまうと、時間内に解き終えることができないので、時間配分には注意が必要です。
品川女子学院中等部 国語で合格点を取る対策ポイント
こうした入試傾向を踏まえて、品川女子学院中等部の国語で合格点を取るための勉強方法と志望校対策のポイントをお伝えしていきます。
文章の題材によって、必要な読解力が異なる
品川女子学院の国語では、文章の題材によって設問の内容が異なります。
たとえば、小説・物語文では、「主人公が○○した理由は何か」など、周りの状況や行動から人物の心情や情景などを問う問題が多くなっています。一方、論説・説明文では、「○○の内容を説明しなさい」といったように、文章の要点を的確につかめているかを問う問題が中心です。
読解問題の演習をする時は、指示語が指す対象、段落や場面の構成、筆者の主張、登場人物の性格や心情などを意識しながら読むようにすると効果的です。また、演習をやっている時に意味が分からない単語、読めない漢字が出てきたら、その都度調べるようにしましょう。
多くの文章に触れて、それぞれのジャンルの文章に合わせた読解力を養っておくことが必要です。
比重の大きい記述問題の対策が必須
品川女子学院の国語で合格点を取るためには、比重の大きい記述問題の対策が必須です。担当の先生によれば、記述問題の採点では、「キーワードが入っているか」「文末処理(「~だから」などの語尾、句読点のつけ忘れなど)が適切にされているか」などの点からチェックが行われます。
記述対策をする際には、こういったポイントに注意し、部分点を取れるような練習を積んでいくことが大切になります。
「解答欄から文章量を推測すること」がカギ
また、品川女子学院の記述問題では、字数制限のない問題が頻出です。たとえば、2020大問4の問6のような「登場人物の行動や心情から読み解く問題」も良く見られますが、字数指定がなく、どのくらい文章を書けばいいのか戸惑ってしまう受験生もいます。
こうした記述問題を攻略するためには、「解答欄の大きさから、解答の文章量を推測すること」がカギになります。字数制限のある問題には、解答欄にマス目がついています。字数の指定がない問題にはマス目がありませんが、模範解答を見ると、字数指定のない問題も、マス目と同じくらいの文字の大きさで解答欄いっぱいに書くと適切な分量になるようです。例年、字数制限のある問題とない問題は両方出題されているので、文章の量の目安が分からない時はこのマス目を参考に書いていくのもよいでしょう。
品川女子学院中等部の国語で合格点を取るには、こうした入試問題の傾向を踏まえた上で、志望校対策を講じていくことが必要です。