- プロ家庭教師の一橋セイシン会 TOP >
- 学年別対策 > 6年生の勉強法
日能研
6年生の
勉強法
日能研6年生の
カリキュラムに
ついていくには
いよいよ6年生となると、中学受験の最終章です。
日能研では6年生から授業カリキュラムに大きな変化があらわれ、多くのお子さんが通塾回数を増やしたり、これまでになかった特別講座(日曜日に行われる日特や、夏期講習等の季節講習、志望校別対策講座)を希望したりするようになります。
この時期は、入試までに残された時間を意識してラストスパートをかける頃ですが、「復習に追われ時間が足りない。」「テストで良い点がとれる気配がない。」「このまま塾に通っていて良いのか不安。」といったお悩みで、勉強がストップしてしまっているご家庭が非常に多いです。
まずは、授業や学習力育成テスト(旧カリテ)の復習を効率よく行うとともに、優先順位に基づいた学習計画を実行し、限られた時間を有効に使っていくことが重要です。
日能研の6年生に問われる
時間の使い方
これまでは、勉強時間が多ければ多いほど、ご家庭ではお子さんを褒めていらっしゃったかもしれません。しかし、6年生から重視していただきたいのは、時間の上手な使い方ができているかどうかです。
これからは、少ない勉強時間で効率よく勉強を終わらせられるお子さんが成績をグンと伸ばす時期になります。
振り返っていただきたいのは、日々の家庭学習で何をすればよいのかがルーティン化されているか?という点です。必要な教材を、必要な時間だけをかけて無駄なく勉強することができているでしょうか。まだ学習習慣が身につかず、その場その場で保護者の方が指示出しを行っているという場合は、まず、1週間分~1か月分の時間割りを決めましょう。
同じ曜日の同じ時間に、同じ教科(単元)の学習をすることから始めてみてください。そうすることで、「今は○○の時間」「次はこれをやる」と区切りをつけて勉強することができるようになっていきます。
問題は家庭学習の時間をいつとるか、ということです。放課後の時間が少ない6年生は、早朝の時間を有効に使うと良いでしょう。例えば、朝1時間早起きすれば、15分で漢字、15分で語句の学習、さらに30分で算数の小問を特訓することができます。毎日毎日積み重ねていくことで、実力に差が出てくるでしょう。
さらなる問題は、学習内容の選別をどう行っていくかです。これは、お子さんに任せず、必ず大人の方が選んであげなくてはなりません。直近の模試の結果や、学習力育成テスト(旧カリテ)の失点部分を見て、何ができるようにならなければいけないかを冷静に分析することが必要だからです。選別の基準は、「お子さんの志望校の入試問題を解く上で求められる知識や考え方か」で判断しましょう。よって、選別を行う人は入試問題の過去問を分析し、傾向を熟知していなければなりません。
日能研で良い成績をとることが
最終目標ではない
中学受験の最終的な目標は、日能研内の「学習力育成テスト(旧カリテ)」や「公開模試」の成績アップでも、クラスアップでもなく、志望校に合格することに尽きます。
しかし、多くのご家庭が目先のテストに気をとられがちになっています。
さらに、塾に通っているからこそ周りの学習状況も気にしてしまい、お子さんのやるべき勉強が見失われやすくもあります。
ここで大切にしたいのが、個々の目標に応じた時間の使い方です。
例えば、順調でない教科が1つでもあるお子さんの場合、5年生の基本事項に戻った復習に時間をかけるべきです。
特に段階的に学習が進む国語や算数は、6年生の前期までに軌道修正をしておかないと、後で取り戻すことが困難になります。
「苦手は夏にまとめてカバーすれば良いか」などと考えていると、やるべきことが次々押し寄せる夏期講習で精一杯となり、手が回らずに入試本番となってしまいますので、注意しましょう。
授業で習ったことの中にも、必ずおさえるべき事項とそうでない事項があります。
授業で教わることをすべて理解し、すべて解くことが可能であれば、塾内のテストでは結果が出るかもしれません。
しかし、そこまでできるようになるには相当の時間と負担がかかるでしょう。
大切なのは塾内で成績を上げることなのか、入試で合格することなのか、よく考え、「この子にとって今やるべき課題とは何か」を優先して、勉強計画を立ててあげましょう。
1年あれば対策次第で、
逆転も十分可能
個々の目標に応じた時間の使い方がきちんとできていれば、1年で志望校対策は十分可能です。
日能研では、6年生になると日特や特別講座の受講をすすめられますが、それらが本当に必要かどうか、鵜呑みにせず検討してください。
特に、お子さんの志望校対策ではない講座だった場合は、貴重な時間を割いてまでやるべきことなのか熟考しましょう。
日特で過去問に早く取り組みたくなってしまう気持ちも分かりますが、苦手があるお子さんがまずやるべきことは苦手対策ですし、週3~4日授業があるお子さんの場合は授業内容の理解&基本問題の定着が最優先です。
ここで日特を受講すると、6年生の前期の日曜日という、最も家庭学習ができる時間をなくしてしまうことになります。
どの選択がお子さんにとって最も良いか、普段の学習状況をみて判断してください。
自信がないというご家庭は、早めに第三者に相談をし、現状を打開するにはどうしたらよいか対策をとってもらうとよいでしょう。