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『オプション活用』の
必要性
日能研の「オプ活」は
やる必要があるのか
多くのご家庭で、「オプ活」はやったほうが良いのか、やらなくても良いのかということが悩みのタネとなっています。
「オプ活」とは、オプション活用の略で、日能研のメインテキスト『本科教室』の中に含まれる教材ページのことです。
「オプション」という名前から、まさに「本科教室」の補充問題のような位置づけといえます。
「オプション理解」「オプション活用」「オプション説明」といくつか種類があり、目的に応じて使い分けることができる仕様です。
『本科教室』だけでなく複数の教材を使用している日能研では、ただでさえやることが多い状態なのに、「オプ活」までやるとなると相当負担となってしまうでしょう。
中位クラスなら、「オプ活」までやらなくてよい
実は、お子さんが中位クラスに在籍していて、なかなか上位クラスに上がれない場合、「オプ活」を利用した家庭学習は避けてもよいでしょう。
- ① 一題に時間がかかり、基礎の徹底を妨げる
- ② 入試のような典型的な難問がそろっている
- ③ 類題演習であれば他に活かせる教材がある
理由①:一題に時間がかかり、基礎の徹底を妨げる
中位クラスまでのお子さんが自力で「オプ活」をこなすとなると、非常に時間がかかります。日能研『本科教室』の「考えよう」など、基本でつまずいている段階でより高いレベルの問題を解こうとすると消化不良をおこして、無駄な時間を作り出してしまうことにつながる危険があるでしょう。
中位クラスまでのお子さんに最も必要なのは、基礎力を徹底して付けさせることです。
例えば、算数の「オプ活」を1題解く時間があったら、過去に学習したことがある一行題や基礎計算を数題解かせるほうが「できた」という成功体験を導きやすいうえ、基礎力の強化という面では効率が良い方法だといえます。
理由②:入試のような典型的な難問がそろっている
「オプ活」は難度の高い問題や、入試レベルの問題で構成されていることがあります。
特に算数の「オプ活」は難問が多く、上位クラス向けといえる内容の濃さです。
もしお子さんの学力が追い付かないうちから、「オプ活」を家庭学習のサイクルに取り入れるとすれば、保護者の方が問題を1題1題吟味し、お子さんにとって必要な演習問題かどうかを見極める必要があります。
確かに、「オプ活」には私立入試向けの良問がそろっていますが、お子さんの学習状況に合わせて取り組まないと、かえって混乱を招くリスクが高いことを心に留めておいてください。
理由③:類題演習であれば他に活かせる教材がある
上記の理由をお読みいただければ、「オプ活」とは、成績が低迷して上位クラスに上がれないときに使う教材ではないということをご理解いただけたかと思います。
それでは、「オプ活」以外で、他にやるべきことはないのかを考えてみましょう。
例えば、日能研『栄冠への道』にはしっかり手が回っている状態でしょうか。
授業で習ったことを理解し、『本科教室』に載っている基礎問題が一通り解けたあとは、その類題をできるだけたくさん解いて基礎力の定着を図ることが目標です。
このような類似演習問題は、『栄冠への道』によくまとめられています。
まずは、このテキストをしっかり使いこなすことができているか、お子さんの学習状況とともに振り返ってみてください。
もし、授業で習ったことを忘れてしまうために類題演習が進まないとすれば、授業から復習までの時間が空きすぎているか、授業のペースがお子さんに合っていない可能性があります。
もし学習習慣の確立が出来ていない場合は、早急に勉強のやり方を見直す必要があります。
上位クラスなら、
「オプ活」を上手に取り入れる
お子さんが上位クラスに在籍する場合、難問ぞろいの「オプ活」を上手に活用していくことで模試やテストの成績のアップが見込めます。
スピード感をもって基本問題を解くことができ、余った時間でさらにレベルの高い問題に挑戦したい場合、「オプ活」は大いに活かせる教材となるでしょう。
日能研では「公開模試」や「学習力育成テスト(旧カリテ)」が定期的に実施され、その結果によって希望のクラスに編入したり、志望校対策講座の受講が認められたりしています。
こうした模試やテストでは端的な知識・計算力を問う基本問題のほか、本番の入試に対応できるよう発展的な問題も出題されており、これらをいかに正答するかで得点に差が付くのです。
上位クラスでは「オプ活」が宿題として扱われることもよくありますので、日々の家庭学習にも取り入れやすいと言えます。
解説をしてもらったら、解き方をノートにまとめ、模試・テスト前に見直しができるようにしておくとなお良いでしょう。
オプ活の教科ごとの内容
算数
理解
その回で学んだ内容をより深く掘り下げて考えるための課題がのっています。この課題を通して、学んだことをどのようにつかんできたのかを振り返ります。
活用
その回で学んだ内容を使う課題がのっています。この課題を通して、すでに持っている考え方と新しく学んだ内容を結び付けていくことを目的としています。
説明
その回で学んだ内容を自ら説明したり表現したりする課題が出されています。この課題を通して、学んだ内容をより深めます。
国語
理解
文章内容とともに読解に必要なことがらを深く考えていきます。
そのために課題に答えた後どのようにして考えたのかを問う「ふりかえってみよう」があります。
活用
答えを出す手がかりを確認しながら課題に答えることで読解を深めます。
そのために、課題の前に「手がかりを探してみよう」という問いかけがあります。
説明
自分の考えた道すじや自分が出した答えの根拠を、自分のことばで説明します。そのために、読解に必要なことがらを確認する「説明してみよう」があります。
社会
理解
その回で登場した知識や思考技法を、その場で使ったり、新しいことがらとつなげてみたりすることで、身に着けていきます。知識の獲得方法にも注目しています。
活用
その回で登場した知識や思考技法を、その場で使ったり、新しいことがらとつなげてみたりすることで身に着けます。「関連付け」を重要視しています。
説明
その回で登場した知識や思考技法を、意見を出し合ったり、他の人に説明したりすることで身につけていきます。日本だけでなく世界という視点を大切にしています。
理科
理解
文章や図、グラフや表などで示された情報から分かることを通じて、知識や思考技法を身に着けるための課題です。
活用
様々なことがらについて、きまりや仕組みを利用して道すじを立てて考えることを通じて、知識や思考技法を身に着けるための課題が出題されています。
説明
様々なことがらについて、文章や図を書いて表現することを通じて、知識や思考技法を身に着けるための課題が出題されています。
このように、上位クラスに上がると、ただ「理解する」ということから自分の力で「説明する」ことを大切にするようになります。
そして、この「説明する」力が、難度の高い問題をこなす時に役に立つ時もあります。
オプション活用に
お悩みなら
中学受験専門のプロ家庭教師を
ご検討ください
問題は、オプション活用の対策を誰がやれば、最も成績アップにつながるかということです。
これらの対策をするのは容易ではありません。中学受験の指導経験やノウハウはもちろん、日能研について深い専門性がないと、的確な対策を行うことはかなり難しいと言えます。
現実的に小学生のお子さんが一人でやるのは、難しいでしょう。また、保護者の方が指導する場合も、これだけのことを全てこなすのは限界があります。日能研と違う教え方をしてしまうと、お子さんがますます混乱してしまう、というケースもあります。
もしも、ご家庭だけで日能研のフォローすることに限界を感じていらっしゃる場合は、中学受験専門のプロ家庭教師をご検討ください。