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サピックス
『基礎力トレーニング』の
特徴と対策
このページでは、サピックスの家庭学習用教材の『基礎力トレーニング』(基礎トレ)の特徴や、効果的な使用方法についてお伝えしています。
サピックス『基礎力トレーニング』
とは
サピックスの『基礎力トレーニング』(以下、基礎トレ)は、毎月1冊ずつ配布される算数の計算・基礎問題を集めたドリル形式の基本問題集です。
1ページ10問で、計算や一行問題など基本的な問題が出題されています。5~10分ほどで解けるのが標準的です。
サピックス
基礎トレの
効果的な使い方
サピックスの基礎トレは、一週間同じ問題が続きます。同じ問題を繰り返し解き定着させることが目的です。
まず、1日目は制限時間やどのくらいできたかを気にする必要はありません。
いきなり10分以内で満点を目指そうとすると、計算を適当に暗算をしてしまったりと、ケアレスミスをする癖をつけてしまいます。
ですので、1日目は時間をかけても良いので、色々なパターンの典型問題の解法を一つ一つ確実に理解するようにしましょう。
2日目以降は、見直しまで含めた所要時間を測り、スピードと正確に答えることを意識してください。
スピードを重視した中で出てくる、お子さんのミスのパターンや不得意な部分を把握し、ケアレスミスをなくすよう対策をしましょう。
サピックスの基礎トレは、取り組み方次第で、ケアレスミスを増やすことにも減らすことにもつながります。
また、基礎トレは毎日同じ時間に取り組むことが望ましいです。
毎日取り組む課題は、「やらなければいけない」という義務感から、どうしてもサボってしまうものです。
そこで、同じ時間・条件の中で取り組むことで、基礎トレを習慣化させてあげましょう。
おすすめの時間帯は、朝です。
算数の簡単な計算問題を取り組むのに適しています。また、義務感のある課題は、後になるほどやる気がでないものです。
まだ脳が起きていない朝にやることで、お子さんに深く考えさせないことも大切です。
サピックス
基礎トレの
算数の効果
サピックスの基礎トレでは、算数のケアレスミスを減らし、正確な計算力を身につけることができます。
また、試験に出やすい類題を反射的に解けるようになるため、解答スピードの向上にもつながります。
ですので、サピックス生にとっては是非活用したい教材でしょう。
特に中学受験の算数においては、「計算問題」と「一行問題」を全問正解することが不可欠です。
ただ正解するだけではなく、「計算問題」「一行問題」をどれだけ速く解けるかが重要になります。
ここで時間がかかってしまうと、時間があれば解ける問題だけでなく、難易度の高い後半の問題に取り組む時間もなくなってしまうからです。
さらに、時間がなくなり焦ることでケアレスミスが増える原因にもなります。
算数で「計算問題」「一行問題」の解答スピードを上げることがどれだけ重要かお分かりいただけたかと思います。
学年別
サピックス基礎トレの
使い方
4年生
4年生の時点では、解答スピードを上げる以上に、ケアレスミスをする癖をつけさせないことが大切です。
ですので、基礎トレを取り組むときには、必ず途中式などを書くように指示をしてあげてください。
まだ4年生では難しい計算が少ないため、どうしても暗算で解いてしまうお子さんが多くいらっしゃいます。
ですが、中学入試では途中式を評価する学校もあり、暗算は計算ミスをまねく大きな原因となります。
4年生のうちに計算をていねいにする土台をつくるためにも、基礎トレは必ずノートを使い、計算式をていねいに書く意識付けをしてあげてください。
5年生
4年生と5年生の違いは、勉強量です。
宿題も多くなり授業スピードも上がるため、この時期にどれだけ学習習慣を身につけられるかで、5年生以降の成績に大きな影響がでてきます。
サピックスの基礎トレを習慣化できるよう学習計画を立ててあげてください。
また、5年生からは苦手科目がはっきりとしてくる時期です。
サピックスの基礎トレは同じ問題を何度も解くため、お子さんの弱点に気づきやすい教材です。基礎トレで苦手としている部分を明らかにして、対策に活かしましょう。
6年生
ここまでしっかりと取り組んでいれば、6年生では、ていねいに解く力と学習習慣が身についているはずです。
基礎トレの真の意味での効果は、ここで感じるのかもしれないですね。
後は、ひたすら解答スピードを上げることを意識していってください。
受験本番までに「計算問題」「一行問題」の解答スピードをどれだけ上げられたかで、問題全体に使える時間が決まります。